「マッチング、バリバリやってるよ!もう何人かと会ってみたよ!」
このような報告を友人から聞くのは、婚活アドバイザーとして実に嬉しいことです。(※婚活アドバイザー = たった今とってつけた肩書きなのでお気になさらず……)
バリバリやって短期間で相手が見つかり、あれよと言うまにラブラブに……という展開であればいいのですが、バリバリやっているにも関わらず、思うような結果が出ず、ある日突然、心がポッキリ折れて「もう婚活が嫌になった……」というのは、頑張り屋さんであればあるほど多いようです。
婚活を頑張っている人たちに水を差すつもりはないのですが、もし婚活に集中しすぎるあまり、感情の振り幅が大きくなりすぎるのでしたら、ちょっと立ち止まってみてほしいのです。
バリバリやっているうちは気づきにくいのですが、いつのまにか不必要な婚活疲れを背負い込んでいるかもしれません。
【婚活で心が折れる一歩手前の症状】
・マッチングで返事が来ないと落ち込む。
・うまくいかないと「自分の何が悪いのか」と考え込む。
・気がつくと相手からの連絡を待っている自分がいる。
・今は連絡をとっていない相手の態度や発言を思い出してはイライラする。
・返事がすぐに来ないと不安になる。
・将来について悪い想像をしては暗い気持ちになる。
・マッチングアプリの“いいね”の数が気になる。
・相手の言葉尻を捉えて悪意に受け取ったり、「本当はこう思っているのではないか」と、相手の本心を悪く想像してはネガティブになる。
……他にもまだありますが、書ききれないので割愛します。
バリバリやるのは短距離走のようなもので、短い期間に全力を出すため、息切れするのが早いのです。
もしあなたがバリバリ短期集中を好むのであれば、婚活は休み休みすることをおすすめします。
ひとりの人と出会い、それがうまくいかなかったら、婚活をお休みする。またしばらく経ったら婚活に乗り出す……という風に、小学生のカスタネットのリズムでやれば、毎回気持ちに余裕を持って婚活に挑むことができるでしょう。(※間違ってもフラメンコのカスタネットでやらないように)
婚活は苦行ではありません。
というか、婚活を苦行にしないでほしいのです。
婚活をしていると、楽しいことだけでなく、悲しいことや嫌なことも体験するでしょう。しかし良いことでも悪いことでも、“出来事”を強く握りしめすぎると、精神的にヘトヘトになってしまいますし、最終的には婚活が嫌いになってしまうかもしれません。
相手が見つからないというのは、婚活においてはある意味まだマシな状態で、それよりももっと苦しいのは「まあまあ良さげな相手がいるにも関わらず、うまくいってる気がしない」というものです。
物事が思い通りにいかないとき、人はそれについて“何かしらの原因があるはず”と考えます。そうなると「自分の何が悪いんだろう?」と、己の落ち度を探し始めたり、もしくは相手の欠点のせいにしたくなるかもしれません。
しかし、そうなったのは決してあなたの努力が足りないとか、人を見る目がないとかではありません。
婚活はクジ引きのようなもの。自分とマッチしない相手を引き当てたからといって、そのことで誰かが責められたり、責任を取らされたりすることはありません。クジ引きというのは単にそういうものだからです。
(※これが結婚相手や人生のパートナーとであれば、二人の間に問題が起きた時に「何かしらの原因があるはず」と考えて、一緒に解決に向かうのは理にかなっています)
いつか当たりを引くことができるのは、婚活というクジを引き続ける人だけ。しかし屋台のクジ引きのようにわかりやすく『当たり』などと書いてあるわけもなく、せいぜい薄らぼんやりとした文字で「“当た……”?」と読めるだけ。しばらく付き合ってみて、それが『当たり』ではなく、『当たらずとも遠からず』だったりしたときに、全力で「ズコー!」とずっこけるまでが婚活なのかもしれません。
もしも長いこと当たりが出なかったらどうでしょう? 屋台であれば「おっちゃん、これ当たり入ってないでしょ?」とクレームをつけることも可能ですが、婚活クジではせいぜい神を恨むくらいしかできません。
人生をかけて婚活してしまうと、行き詰まったときのダメージは絶大です。このブログで『出力30パーセントくらいで、ゆるやかな婚活』を謳っているのはこのためです。気持ちに余裕を持って楽しみながら婚活するには、ある程度の“気長さ”が必要になることもあるでしょう。
婚活の呼吸は全集中でなく、“ぼちぼち”でも充分可能です。
婚活は出力30パーセントで、あとの70パーセントは仕事や遊び、趣味の活動に使って、誰にも振り回されない、キラキラと魅力的なあなたでいてください。
生きてるだけでそれは可能です。
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