婚活中のお付き合いで、「こういうことはあんまりやらない方がいいのでは……」と私が思っていることがいくつかあります。今回はそれを紹介しましょう。
相手のことを好きになってしまったら、相手に色々なことをしてあげたいと思うもの。しかしポイントを間違ってしまうと、今後のお付き合いや結婚生活に支障をきたす可能性があります。
・必要以上にお金をださない
記念日でもないのにやたらと贈り物をしたり、欲しがってもないのに「これあげる」というのはオススメしません。贈り物をするのが好きな人は異口同音に「プレゼントするのは自分の喜びのため」と言いますが、やはり相手ありきのことですから、“自分の喜びのため”だけではなく、相手への影響も考えておきましょう。
相手の気持ちとして「プレゼントを貰ったらお返しをしなければいけないし、それを考えるのがプレッシャー」という人もいますし、悪気がなくても「欲しいものはこの人が買ってくれる」という認識を無意識のうちに持つようになるかもしれません。
デートの際に食事を奢ってあげるのは構いませんし、ご馳走してもらったお礼にささやかなプレゼントを贈るのもいいでしょう。旅行のお土産なども差し支えありません。しかし、それ以外の過度なプレゼントは、もはや贈り物ではなく、貢ぎ物です。ホストやキャバ嬢などのサービス業の方とのお付き合いとなると別ですが、交際や結婚を目的にしたお付き合いであれば、過度な贈り物はやめておきましょう。
もし相手の方があなたに贈り物をするのが好きなのであれば「プレゼントは記念日(誕生日やクリスマスなど)くらいにしてもらえると助かる」とお伝えして、必要以上はお断りしておきましょう。たとえ贈り物をするのが好きな人であっても、さすがに“無条件”とはいかず、「お返しが貧相だ」とか、あるいは「お返しがない」ということを気にしているケースもあり、男性の場合は「こんなにプレゼントしたんだから性行為があってしかるべき」と思っている方もいるようです。お付き合いのバランスを崩さないためにも、結婚までは“あげもらい”は控えておく方が無難です。
・お金を貸さない
「来月には返すから」「給料日まで借りてていい?」「500円貸して」……と頼まれると、「来月には返してくれるって言うんならいいか」「給料日にはお金が入るんだから貸しても構わない」「500円ぽっちならいつでも貸してやるよ」……と思いがちですが、お金の貸し借りは一切やめておきましょう。
金額の大小や、返済の約束ができるか否かは問題ではなく、そもそも“お付き合いしている相手にお金を借りようとする”、“結婚しているわけでもないのにお金のやりとりが発生している”ということに問題があります。相手の方がよほどお金にルーズなのか、お金に対する観念がユルいのかはわかりませんが、小額であっても(むしろ小額であればこそ!)貸さないよう気をつけましょう。
借金を断ったことで、その人が自分から離れていくなら「どーぞどーぞ」の構えでいてください。お金を出すことで繋ぎ留める関係性において、あなたの役割は“いいカモ”です。借金の願い入れを断ったとしても大丈夫。相手は死んだりなぞ致しません。捨て台詞を残して他のカモを探しにいくことでしょう。こういう人にお金を貸してあげるカモはいくらでもいるので(残念なことですが…)あなたが貸さなくても問題無しです。安心してお別れしてあげましょう。
・女性はデート代を全額支払わない。
「お金がないからディズニーランドは無理」と言われたら「じゃあ私が出すから一緒に行こう」と言ってはいけません。「だったら展望台にでも行こうか? あそこは無料だし」とデートの場所を変えましょう。そももそ常に「お金が無い」と言っている相手とは別れることをオススメします。相手はお金がないのではなく、“あなたと過ごす時間に払うお金は無い”と言っているのです。そうではなく、本当にお金がないのだとしたら、その理由を説明してもらって下さい。借金があるなどの理由であれば、デートコースはお金のかからない場所にするなど、お付き合いを工夫することもできるでしょう。お金がなくても、相手が誠実な良い人であれば、楽しく過ごすことは可能です。相手が「ファーストフードは嫌だ。焼肉がいい」などと言ってきたら「私は焼肉でもいいけど、お金あるの?(お前の分は払わないけど?)」と確認してください。難色を示すようであれは、相手はクズの要素が高いです。
もしも相手が「財布を忘れた」のであれば、一回だけはそれを信じて支払い、二度目に「また財布を忘れた」のであれば、その日のデートは中止して日程を改めましょう。人間そうそう財布を忘れることはありませんし、一度相手に迷惑をかけたのであれば「二度と財布を忘れない!」として注意深くなるもの。それでもちょくちょく財布を忘れてしまうのであれば、別の魂胆があるか、ないしはADHDの疑いがあります。後者でしたら手厚いサポートを、前者でしたら
・しょっちゅう世話を焼かない
他人に尽くすことで喜びを得るタイプの人は、お付き合いの段階から飛ばしすぎてしまう傾向がありますが、それは結婚後にも“相手のお世話をするのが当然である”という風に自ら仕向けているようなもの。お料理やお弁当をしょっちゅう作ってあげたりするのは、一見よいことのように思えますが、結婚後にそれが何十年も続くことを想定しているでしょうか? 相手に毎日ごはんを作ってあげるのは“当然のこと”ではありません。にもかかわらず、お付き合いの段階で“それが当然のこと”であるかのように相手を躾てしまうのは得手ではないでしょう。
お弁当作りの他は、掃除洗濯などの家事をやってあげる、本人が作成するべき書類を代わりに書いてあげる、相手の仕事をタダあるいは激安で手伝ってあげる、といったことも含まれます。相手は子供ではありません。腕を骨折して物が持てないなどのやむおえない事情がある場合を除いて、本人がやるべきことは、本人にやらせてあげましょう。
普通の人であれば、相手から必要以上にお金を出してもらったり、お金を貸してもらったり、しょっちゅう世話を焼いてもらうことに、心苦しさを感じるもの。自分に置き換えて考えてみればわかると思いますが、平気な顔をして恩恵にあずかっている場合ではありません。相手が元からダラシのない人であれば仕方ありませんが、そういう人間に成るような教育を相手に施してしまわないためにも、お付き合いの間だけは、上記の四原則を守っていきたいところです。(結婚後はさにあらず)
幸せになり得る関係性を歪めてしまうような甘やかしは、ゆっくりと効いてくる毒のようなもの。誰にとってもよい結果になりません。
もしどうしても相手を甘やかしてしまうというのであれば、実はそれは自分を甘やかしているのではないかと疑ってみましょう。自分で決めたことに一貫性を持たせられず、機嫌や気分でルールを破ったり変更しまくるのでは、相手も混乱してしまいます。
それを守るのは難しいことですが、そこをきちんとしてさえいれば、自分の周辺はスッキリします。努力する価値はこれ以上ないほどにありまくりです。